コンボアンプのアンプヘッド化-Fender sidekick bass50

DIY

うっかり買ってしまったジャンクアンプ

50Wぐらいのアンプほしいなぁ。
フェンダーのRUMBLE40かアンペグのRB-110とかいいかなぁ。
でもお小遣い的に厳しいなぁとか思っていたらうっかりジャンク3000円で古いフェンダーのアンプを買ってしまった。

アンプ部は生きているけどスピーカー断線で音が出ない。
スピーカーを交換すればいいけど、ふとアンプヘッドと分離したら面白そうとか思っただけで特に用途とか考えていたわけではないど思いつきで実行。

改造前スペック

もとのまともな写真がないw

1985年製、Fender Japan Sidekick bass50.
15インチスピーカー一発で前面にバスレフポートがついている。
重量約25kg。
出力50W.MAX125W
INPUT,OUTPUTの他にSEND,RETURN,LINEOUT,HEADPHONES端子を備える。
ノブはVOLUME,MASTERとイコライザーがTREBLE,MIDDLE,BASS,PRESENCE。
一般のご家庭では少々大きいがライブハウスは無理でもある程度のセッションとか小さいイベントなら十分使えそうなサイズ。

最近あまり見ないタイプのギリギリ持ち運べないこともない重たいコンボアンプ。
日本製。ちなみに2000年代に買ったFender Japanのアンプは韓国製だった。
流石に真空管アンプではないのでそういう価値はなさそうだが、最近流行りのジャパンビンテージと言えなくも・・・?

分解

スピーカー前の網はマジックテープで取り付いているだけなのでベリッとはがす。
スピーカーとの接続もフォン端子なので抜くだけ。
上面のネジを4本抜くとアンプを後ろから抜くことができる。

写真を取り忘れたので別のアンプだけどだいたいこんな感じで抜ける。
そうしたら、このアンプ部を納める箱を作れば完成という段取り。
というわけで電気工作不要の木工作業の始まり始まり。

設計

木工でキレイに仕上げる自信がそこまでないのでなるべくシンプルに。

ホムセン材料でカットが最小限になるように設計。
多少組み立てがずれてもアンプが入るようにちょっと隙間を持たせている。
アンプ部は幅395mmに対して箱の内寸は400mm。
高さ方向も2mm隙間を作っている。

重複寸法とかは細かいことは言わないでねw

材料は入手性と厚みがあって直角が出しやすそうなのでパイン集成材にした。
400×600×t18と200×600×t18の2枚で済むようにした。
サイズが合えばアカシア集成材や桐とかのほうが値段は安かったがちょうどいいサイズがなく諦めた。

ホムセンのカットサービスで切ってもらったので後は基本的に組み立てるだけでキレイにできるはず。

面取りと塗装

側面板の斜めカットだけは自分でやった。

まずは外の角になる部分を80番の紙やすりで軽く丸める。

組み立ててから塗装するとめんどくさそうなので先に塗装。
今回はDIYerに評判のワトコオイルを使用。
色は高級ベースの指板でもお馴染みのエボニー。

後から知ったがホームページに色見本あった。
https://www.hoxan.co.jp/watco/products/oil/

作業場所が雑すぎるw
塗ってしばらく立ったらタオルで拭いて乾かす。

拭き取る系はむらになりにくくて適当作業者の僕にもバッチリ。

集成材は場所によって色に差が出るのがかっこいい。
本当は24時間乾燥が必要だがそこそこ乾いたら組み立てに移る。

組み立て

普段のDIYなら適当にコーススレッド使っちゃうところだけど、今回は見た目重視でブロンズのネジを買ってみた。高い。
ボンド併用組み立てていく。

一応、小口にネジを打つので下穴を開けてから組み立てた。
この辺は18mmの厚みのあるパイン材は素人でも破れが起きにくくて安心だ。

作業写真撮り忘れたけど組み立てただけだからご勘弁。

完成

思ったよりおしゃれになったぞ。

ホムセンの適当な取手もつけた。
アンプの取り付けボルトは元のアンプから移植。

裏面にも適当なゴム足を取り付け。

ゴム足があるのでこういう置き方もできる。

スピーカーアウトは見えづらい底面のままで移植はしなかった。
移植したほうが使いやすそうではあるけど。

反省点

1.アンプ部とボックス部の隙間

設計上2.5mmの隙間でも反対側が見えるとちょっと目立つかな。
透けて見える角度はほんの少しだけど。

2.穴位置ミス

最初板厚15mmのアカシア材で設計していたけど、後から18mmに設計変更した際、寸法の基準が3mmずれてアンプ取り付け穴の位置が合わなくなってしまった。
あれやこれやしてなんとか穴を広げて対応。

3.取手の位置

何も考えずに真ん中に付けたけど重心の位置がもう少し前よりだったからずらせばよかった。
微妙に持ちにくい。

まとめ

ホムセンカットとワトコオイルのお陰で思ったより正確におしゃれにできた。
事前に設計して木材カットをやってもらうだけでかなり上手に作れる。

アンプ部を奪われた方もスピーカーを交換してキャビネット化しようかな。
fender bassman classicの方を改造してキャビネットにもできるようにしようかな。
アンプは20Wでも10インチスピーカーなら50Wくらい余裕でしょう。

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