スバル・サンバー レビューと思ひで KVサンバー編

自動車・バイク

1.前回のあらすじ

スバル・サンバー レビューと思ひで TVサンバー編

TV2を手に入れて好き放題。使い方ともばっちりマッチングして最高だった。
フレームがサビで崩壊寸前となり引退。
就職して車中泊頻度も下がったし、林道遊びも楽しいから、ジムニーに乗り換えだ。

2.ジムニーも楽しかったんだけど。

林道最強の自動車と名高いジムニー。
私が購入したのはJA22W。四角い車体に後のJB23にまで続くパワフルなK6Aエンジン。
ルックスは最高に好みで、林道でも高速道路でも走行性能は文句なし。

だったんですが、

・想像以上に積めない
大型アメリカンバイクに箱積んでる方がまだ詰めるのでは?
・意外と小回りがきかない
最小回転半径4.9m。サンバーは3.9m。
・乗り心地が悪い
サンバーとはまた違った乗り心地の悪さが好きになれず。

一般に言われているジムニーのデメリットに対する小さな不満が蓄積。
最後は高速道路でエンジンブローでご臨終。

3.おかえりサンバー

この不満を解消するにはもうあの愛するサンバーしかねぇ。

仕事が忙しくで時間も学生時代ほど取れないこともあり、安いグレードを地道にいじっていくことは難しそう。
しかし、サンバーディアスワゴンTW系やTV系のディアスは価格が高騰している。
かと言って、スズキのエブリイとかよりはサンバーが好きだしなぁ。

とかいう、悩みの中ついつい心惹かれてしまったのが旧規格時代のサンバーKV系のクラシック。

NA車はH7~H9年の電子制御車ならTV系のNA車とギア比もエンジンも基本的に一緒。
フロントオーバーハングはTV系より短いしオフロードも強いんじゃないか。
KV系サンバートラックのデフロックのあるミッションを移植もできちゃったり・・・。

みたいな期待もあって、うまいこと出物があり再びサンバー乗りに。
そして、またもやフォレストオートのリフトアップスプリング装着。

4.TV系サンバーとKV系サンバーの違い

2台を比べて違いや感想をば。

・ルックスはKV系に軍配。
特にクラシックの可愛さは異常。TVのクラシックもあるにはあるがやはりKV.
クラシックはヘッドライトが大きいおかげかハロゲンでも明るい気がする。


・やはり旧規格車体幅が狭い
これによるデメリットは車内が狭く収納がない、トレッドが狭く安定感が低い、145より幅の広いタイヤがはみ出るなどTV系に軍配。


・収納が少ない
カップホルダーとか皆無。流石に少しは欲しかった。


・フロントオーバーハングが少ない
確かにTV系の時みたいに段差を気にしなくてもいいです。衝突安全性は・・・。


・走行性能自体はスペック上は大差なしだが・・・。
燃費は若干TV系の方が上。
TV12~13km/L,KV11~12km/L・
悪路性能もTV,KVともに問題なし。
サスの動きはTV系の方がいい気がした。
高速道路の安定性はどちらもしょぼいが僅かなトレッド差でもTVの方が幾分まし。


・ヘッドライトに雪が溜まる
これはクラシック特有の問題だが、LEDヘッドライトにしたらヘッドライト形状の問題もあり雪がどんどん溜まってしまい役に立たず。

5.サンバーは雪道に強いのか

スバルの4WDは世界一でサンバーも雪に強い。という言説は本当なのか。
シーン別に解説したい。

・スタックには強い
雪道性能の一つとして大雪が降ってもスタックしないで走れるかが挙げられる。
サンバーはジムニーと同じというと聞こえのいいパートタイムの直結4WD。(グレードによってはビスカス式フルタイム4WD。)
スバルの技術がとか関係ないけど、ハマるかハマらないかみたいなシチュエーションだとやはり強い。
また最低地上高も高めの175mm。
4独はリフトアップするときれいに最低地上高が上がるらしいので私の車は225mm。
最低地上高だけ見ると純正ジムニーより強いのだ。

メーカー車種型式最低地上高
スバルサンバーTV2,TW2,TT2
KV4,KS4など
175mm
スズキエブリィDA17V,DA64V等150mm
ダイハツハイゼットカーゴ3BD-S710W等160mm
ホンダバモスHM2等165mm
ホンダアクティHH6等190mm
ホンダN-VANJJ2等155mm
スズキジムニーJB64W205mm
最低地上高比較 参考資料

・直進安定性は低く、スピンしやすい
雪道性能の指標として直進安定性が挙げられる。
イメージとしてはうっすら雪の積もった高速道路をどれくらいの速度で走れるかといったところだ。
これはショートホイールベースのサンバーはてんで駄目。
RRのサンバーは4WDに入れないとどこに向かってお尻を振るかわからない。
TVに比べてKVは車高やホイールベースは変わらないがトレッドだけ狭く、その分安定性は低い。

そして一度やらかしている。


道が完全にスケートリンクになっていたのもあるが、30km/hくらいで横向きにきれいに滑って行き、消雪パイプの水が出ていてアスファルトが露出しているところにたどり着いた瞬間グリップが回復してひっくり返った。
ボディーは若干歪んだがフレームには問題なく無事?復帰。

この手のバンだけでなく最近流行りのスーパートールワゴン系の軽自動車も横転はしやすい傾向にあるらしいので注意が必要だ。

6.総評

やはり旧規格軽自動車のKV系から新規格となったTV系では順当に進化していて、性能や設備で古いKV系は見劣りする部分も多い。
しかし、旧規格時代ならではの愛らしさも捨てがたい。
サンバー全体的にちょこちょこ欠点があるがそれが可愛いんだなこれ。

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